今回は、VMware Horizon 8 2111 (ver 8.4)の製品の一つであるConnection Serverのインストール手順を記載します。
Horizon8になってから、バージョン表記がWindowsと同じような表記になっており、バージョンが読みにくくなっています。
なお、Horizon 8 2111(ビルド 8.4.0-19067837)では、Log4jの修正済みのバージョンとなるため、Log4jの対応は不要です。
期待する目標
本手順で期待する目標は以下の通りです。
- Connection Server をインストールできる
- 2台以上のConnection Serverを同期できる
前提条件
本手順で使用するサーバのスペックは以下の通りです。
- Server1
- CPU : 2vCPU
- MEM : 4GB
- DISK : 60GB
- IP : 192.168.100.175
- Hostname : dev-vcsv01
- ドメイン : 参加済み
- Server2
- CPU : 2vCPU
- MEM : 4GB
- DISK : 60GB
- IP : 192.168.100.176
- Hostname : dev-vcsv02
- ドメイン : 参加済み
Connection Server インストール(1台目)
Connection Serverのインストーラを実行します。
インストーラが起動するまで待機します。
[VMware Horizon Connection Server用のインストールウィザードへようこそ]より、[次へ]を選択します。
[使用許諾契約書]より、使用許諾契約の条項に同意できる場合は、[使用許諾契約の条項に同意します]にチェックを入れ、[次へ]を選択します。
[インストール先のフォルダ]より、インストール先を選択します。
今回はデフォルトの場所にインストールします。
インストール先を選択したら、[次へ]を選択します。
[インストールオプション]より、以下の設定を行います。
- インストールするHorizon Connection serverインスタンスのタイプ : Horizon スタンダードサーバ(1台目の場合)
- HTML Accessのインストール : ■(任意)
- IPプロトコルバージョン : IPv4 (本環境はIPv6での運用を行っていないため、IPv4を選択)
設定が完了したら、[次へ]を選択します。
[データリカバリ]より、Connection Serverのデータをリカバリする際のパスワードを入力します。
このパスワードはConnection Serverが壊れた際の復旧時に使用するため、忘れないようにしてください。
設定完了後、[次へ]を選択します。
[ファイアウォールの構成]より、[Windows ファイアウォールを自動的に構成する]にチェックを入れ、[次へ]を選択します。
[最初のHorizon管理者]より、以下の設定を行います。
- 特定のドメインユーザまたはドメイングループを許可する : ● (任意)
- ドメインユーザ名 : 任意のドメインユーザ
Horizon管理者については、要件に応じて設定してください。
また、ドメインユーザを使用しない場合は、ローカル管理者グループを許可するを選択してください。
設定が完了したら、[次へ]を選択します。
[ユーザの使用環境改善プログラム]より、必要に応じて、[VMwareカスタマーエクスペリエンス向上プログラムに参加する]にチェックを入れ、[次へ]を選択します。
[運用データの収集]より、[次へ]を選択します。
これは、Horizon8になってから追加された項目ですね。
[プログラムのインストール準備]より、インストールする環境を選択します。
クラウドやEMC環境にインストールする場合は、使用する環境を選択してください。
オンプレにインストールする場合は、[全般]を選択して、[インストール]を押下します。
インストールが完了するまで待機します。
[インストーラの完了]より、[ドキュメントを表示する]のチェックを外し、[完了]を選択します。
以上でConnection Serverのインストール(1台目)完了です。
Connection Server インストール(2台目)
1台目と同様にConnection Serverのインストーラを実行します。
1台目のインストールと異なる点は、[インストールオプション]の項目で、[Horizon レプリカサーバ]を選択する点です。
スタンダードサーバを選択すると、1台目のConnection Serverとは別のクラスタのConnection Serverとなるので、注意が必要です。
Horizon レプリカサーバを選択すると、ソースサーバとして1台目のConnection Serverを指定できます。
[サーバ]より、1台目のConnection Serverのホスト名または、IPアドレスを入力して[次へ]を選択します。
あとは通常通りインストーラを進め、インストールを完了させます。
Connection Serverライセンスの設定
Connection Serverのインストール後、以下のURLをブラウザでアクセスすると、Connection ServerのwebコンソールであるHorizon Administratorへアクセスすることができます。
URL : https://<CSのFQDN>/admin
URLにアクセスすると、ログイン画面が表示されるため、以下の情報を入力します。
- ユーザ名 : インストール時に設定したHorizon 管理者のユーザ名
- パスワード : Horizon 管理者のパスワード
- ドメイン : Horizon 管理者のドメイン
入力完了後、[ログイン]を選択します。
Horizon Administratorに初回ログインすると、[ライセンスと使用状況]のページに飛びます。
[ライセンスを編集]を選択します。
[ライセンスを編集]より、ライセンスキーを入力して、[OK]を選択します。
ライセンスの入力が完了すると、ライセンスキーの一部や使用できる機能と有効期限が表示されます。
以上でライセンスの設定は完了です。
Connection Serverの確認
Horizon Administratorより、[設定]-[サーバ]を選択し、[Connetion Server]のタブを選択します。
Connection Serverをインストールしたホスト名が表示されていることを確認します。
2台とも状態が[有効]となっていれば問題なくクラスタが構成できています。
まとめ
今回は、VMware Horizon 8 2111のコンポーネントの一つであるConnection Serverを2台構成でインストールしてみました。
使用しているビルドはLog4jの修正が済んでいるビルドのため、Log4jの対応は不要になります。
Horizon 8の2103と比べ、ダッシュボードにVDIのマシン情報が表示されたり、Connection Serverのログバンドルが取得できるページが追加されていたり、UI面でも1バージョン違うだけでだいぶ変化がありました。
運用する側としては、UIが変わることにより手順書の修正等が必要になるため、手間になりますが、実際に使い勝手が向上しているのでトータルとしては良いのではないでしょうか。
とはいえ、まだ検証環境にインストールしただけなので、実際の操作感についてはまだわかりませんが。。。
Log4jの修正が済んでいるということなので、この機会にHorizon 8 2111のバージョンを選定してみてはいかがでしょうか。
おまけ
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