【Other】VMware Explore 2022に参加してみた

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今回は、2022年11月15日(火)に開催されたVMware Explore 2022の1日目に現地参加してみました。
今年からVMware Exploreと名前が変わっていますが、前まではvmworldと呼ばれるイベントでした。
本記事は、VMware explore 2022に参加した感想とVMwareがどのような道に進んでいるか?などの感想を記事にしておきます。

現在のクラウドを取り巻く環境

現在のクラウドを取り巻く環境として、インフラ基盤系としてAmazon AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platform、Alibaba Cloud、IBM Cloudなど様々なベンダーが様々なタイプのクラウドサービスを提供している。

これについては、ポジティブに捉えればユーザが様々な特徴を理解したうえで自身にあったクラウドプロバイダーを選択することができる。
ネガティブに捉えれば選択肢が多く、どれが自身に最適かを判断することが難しい状況にある。

VMware的にいえば、この状況は【CLOUD CHAOS】の状態となっている。

VMwareはこのCLOUD CHAOSの状態から打破するために、【CLOUD SMART】と言われる状態にシフトするようなプロダクトを打ち出した。

Cloud Smart

VMwareが提唱しているCloud Smartのポイントとしては、以下の通り。

  • アプリ開発のスピード
  • 一貫性のあるエンタープライズインフラ
  • スムーズな使用環境

Cloud Smartはオンプレやクラウドを意識することなく、アプリケーションの実行環境を選択することができるのがCloud Smartの考え方だと思っている。

例えば、アプリケーションを実行するのに、Private Cloudを契約してその上で実行するのか?あるいはPublic Cloud上で実行するのか?それぞれメリット・デメリットが存在するが、Cloud Smart的な考え方だと、アプリケーションを実行する上で最適なリソース上に展開する。というのがCloud Smartだと思われる。

ラテラルセキュリティ

General Sessionでも触れられていたが、昨今のセキュリティの考え方が変わってきている。
従来であれば、LAN内の通信はすべて信頼できる通信。WANの通信は信頼できない通信。と言ったように境界を設置し、その境界で防御するのが従来の基本だった。
しかし、ランサムウェアなどの脅威から防御するのはそれでは不足。
特に、内部のトラフィックも信頼してはいけないというのが、このラテラルセキュリティの考え方だ。

それを実現する手法としてVMware NSXを使用した手法と、Carbon blackを使用したセキュリティの強化らしい。

また、Cloud Smartな環境におけるセキュリティの考え方として、Policy as a Serviceを提唱し、オンプレ・エッジ・クラウドといった環境のギャップを吸収しつつ、一貫したポリシーを適用することが重要であると考えている。これについては、身近にあると思う。
例えば、AWSで適用しているセキュリティポリシーと、オンプレ、Azureといった環境によって担当している部署や担当している人の裁量でセキュリティポリシーは変わってくる。

次世代クラウドデスクトップ

個人的に一番おもしろいと感じたのが、次世代のクラウドデスクトップだ。
従来の仮想デスクトップはHorizonにより提供されていたが、今後はHorizon Cloud on Microsoft Azureが主流になりそうな感じになりそう。
というのも、Horizon Cloud on Microsoft Azureについては、従来のHorizonとアーキテクチャが異なり、基本的にはAPI駆動形のHorizonへ再設計されている。
これが何を示しているかというと、APIを叩くことによってHorizonを制御することが可能になるのだ。
従来であれば、PowerCLIからConnection Serverに接続しにいき、コマンドを叩き、結果を取得するといった必要があるため、必ずPowershellを使用して開発する必要があった。
しかし、REST APIが使えることから、GETやPOSTが使用できれば、開発言語の壁が低くなる。
無理にPowershellを使用しなくても、Horizonを制御することができる。

VMware Aria

これはUSのExplore 2022でも発表があったが、VMwareのクラウド管理サービスの製品として新しく発表されたものになる。
VMwareは乱立するクラウドを一貫して管理するためのツールとしてVMware Ariaを発表した。
これは、複数のクラウドを一括管理ができるクラウドの統合管理ソリューションという立ち位置で、複数のクラウドの状態やダッシュボードなどをカスタマイズしてユーザに提供できるサービスです。
例えば、AzureだったらAzureの管理コンソールを見て操作する。AWSだったらAWSコンソールを見て操作すると言った窓口がAriaを通して確認することができる。
これは運用目線で言ったら非常に便利なツールになると思われる。

まとめ

VMware Explore 2022に参加したが、全体的にK8sやTanzuなどコンテナ管理系のコンテンツが多く存在していた。
もちろん、仮想インフラ系のものもあったが、VMware全体がコンテナ管理など開発者目線での製品が多く出てきたことから、これもVMwareの方針がインフラの管理からソフトウェア開発へとシフトしていっているように思う。

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