今回は、GNU/LinuxとFuchsia OSを組み合わせたLinuxであるdahliaOS(ダリアOS)をインストールしていきます。
タイトルにインストールと書いてありますが、実際にはUSBブートで起動するOSになるのでインストール手順自体はありません。ISOファイルをマウントするだけで起動するOSになっています。
また、動作が非常に軽量とのことです。
dahliaOSとは
dahliaOS は、GNU/Linux と Fuchsia OS の長所を組み合わせた、最新で安全、軽量、応答性の高いオペレーティング システムです。私たちはプライバシーを尊重し、高速、安全、軽量のオペレーティング システムを開発しています。私たちの目標は、デスクトップ プラットフォームの新しい標準を確立することです。
dahliaOS
wikiが無いので、歴史等はわからないのですが、Googleが開発しているFuchsia OSベースで作成されているOSらしいという情報しかもってこられませんでした。
前提条件
本環境で使用する環境は以下の通りです。
- CPU : 2vCPU
- MEM : 4GB
- DISK : 60GB (不要かも)
今回はUSBブートをしているっぽく、ディスクへのインストール方法が分からなかったので、USBブートの環境で使用しました。
また、今回はHyper-Vではなく、VMware系の仮想化ソフトウェアを使用しています。
Hyper-Vで起動するとマウスがキャプチャされず、GUIでマウスが使用できませんでした。
dahliaOSダウンロード
以下のURLよりdahliaOSのトップページに移動し、[DOWNLOAD]を押下します。
URL : https://dahliaos.io/
ダウンロードより、Latest版をダウンロードいます。
ダウンロードが2種類あるのですが、ISOファイルをダウンロードしたいので、LEGACYの方をダウンロードしました。
dahliaOSはローリングリリースを提供しているらしいです。
ダウンロード時にドネイトができるっぽいので、必要な方はドネイトしてあげてください。
今回は、検証のためドネイトはしないでおきます。
ダウンロードはISOファイルのダイレクトダウンロードではなく、ZIPファイルでダウンロードされます。
ダウンロードしてきたZIPファイルを解凍するとISOファイルが出てきます。
このISOファイルを仮想マシンにマウントすることで起動ができます。
dahliaOS を試用してみる
ダウンロードして解凍したISOファイルを仮想マシンにマウントして起動します。
ライブディスク的な感じのOSっぽく、起動後にインストーラ的なものは立ち上がりませんでした。
とはいえ、このデスクトップ、めちゃくちゃ好みです。
なんというか、UIがきれいすぐる。
タスクバーの1番目はメニューでした。
ここにインストールされているアプリ一覧が表示されます。
この時点でアイコンもきれいで近代のOSチックな感じでめちゃくちゃ良きです
タスクバー2番目は検索ツールバーです。
なんかmacOSのSpotlight的な感じでこれもきれいです。
タスクバーの3番目は仮想デスクトップです。
最近では必須化されてきている仮想デスクトップも健在です。
タスクバーの真ん中にある1番目のアイコンはファイルブラウザです。
特段高性能なファイルブラウザではありませんが、Googleを意識した作りになっており、これはこれで良い感じだともいます。
なんというか、ChromeOSのような感じでこれはこれで良いのかもしれません。
タスクバー中央の2番目は設定でした。
設定も他のLinuxと異なり、とてもモダンでタブレットOSなどにありそうな感じのUIで個人的にとても好みです。
ただ、一部メニューも見えない部分があり、ここが残念でした。
ネットワークに正しくつながっていないという点もありますが、まだ発展途上といったところでしょうか。
タスクバー中央の3番目はターミナルでした。
ターミナルもとてもシンプルな感じで良いと思います。
ただ、ターミナルで言うと、結構頻繁に使うことがあるので、ターミナルに関してはカスタマイズできたほうが良いなーと思いました。
せっかくターミナルを開いたので、BashバージョンチェックとOSのリリースを見てみたいと思います。
Bashに関して言えば、5.1.4系が搭載されています。
ただ、ターミナルに関してはzshみたいな感じなので、zshですかね。
OS-ReleaseはちゃんとdahliaOSと記載され、220222というバージョンでした。
最近だと年と月でバージョンを出しているOSが多いですが、これは年と月はあまり関係なさそうです。
タスクバー中央の4番目は電卓でした。
電卓に関しては計算できれば良いので特にコメントは無さげです。
タスクバー中央5番目はWeb App Managerというものでした。
なんかインターネットに接続できていないせいか、正しくインストールができませんでした。
アプリ回りについては、他のOSと比べるととても少ないので、基本コマンドベースでインストールするものなのでしょうか?
タスクバーの6番目はMediaで、フォトやビデオなどを管理できるアプリケーションでした。
開いた瞬間とてもびっくりしましたが、これもちょっとバグってそうです。
タスクバーの右側は集約メニュー的なものになっています。
なんかこのメニューもとてもChromOS感があってめちゃくちゃ良い感じです。
他のLinuxだとLinux感があってあまり好きではないことがあるのですが、こんな感じだととても良いです。
ブラウザですが、とてもシンプルです。
ちょっとこれは使いにくいかなーと思います。ブラウザに関して言えば、Chrome一択なので、Chromeがいいですね。
あまりソフトが入っていないですが、最低限のテキストエディタが入っているので、テキストの編集は可能です。
ただ、これもうまく動作していないので、完成を待ちたい感あります。
なんというか、シンプルなテキストエディタというよりは、オフィスソフト的な感じのエディタなので、Windowsのワードパットといった感じの方が良いですかね。
一応CLI版ですが、vimが入っているっぽいです。
ただ、キーバインドが設定できないので開けるのは良いのですが、保存や閉じることができないので詰みましたが・・・
デスクトップ上を右クリックすると、壁紙の設定へ移動することができます。
dahliaOSはオリジナルの壁紙がデフォルトで12種類入っていました。
OSのテーマカラーがオレンジや赤っぽいので、テーマカラーを使った壁紙が多くあり、とても良いです。
最初のオレンジの印象がとても残りますが、黒系の壁紙もテーマのオレンジに合うので、これはこれでかっこいいと思います。
壁紙の変更タブに[Wallpaper Repository]というタブがあり、[Comming Soon]となっていました。
壁紙用のレポジトリが用意されるのですかね?
これは今後のアップデートに期待です。
最後にシャットダウンのメニューです。
なんかこの部分に関して言えば、慣れの問題もありますが、GNOMEの方がよいなーと思いました。
ついでに、Power Off押下後の確認画面はありませんでした。
まとめ
今回は、Linuxのディストリビューションを調べてたらたまたま出てきたdahliaOSを検証してみました。
まさかインストールタイプではなくUSBのライブディスクっぽい感じでしたが、UIなどに関して言えばとても近代的で良い感じのUIでした。
ただ、現時点でインストールするオプションが用意されていない点と、まだバグが多い点があるので、そこらへんがしっかりと治れば常用に耐えるLinuxになるのではないでしょうか?
あとはパッケージマネージャーが謎に包まれている部分が多く、アプリのインストールが簡単であればなお良しといった感じでしょうか。
おまけ
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