今回は、2023年7月22日(土)に開催された足立の花火に行った際にスマホが光る文鎮と化したので、大規模イベント時にも通信が途絶えないような方法を考えたいと思います。
経緯
今回、足立区の荒川河川敷で大規模な花火大会が開催され、約70万人の人間が荒川の河川敷に集合した。
その中で、通信キャリア各社は回線の整理や移動基地局を配置するなどして、70万人の通信を途切れないように回線の強化を行った。
しかし、一部の回線で通信が正常にできない状況が発生したため、通信キャリアの構成や運用を見直す必要があると考えた。
当時の状況を振り返る
当方が使用している回線は、ドコモ回線とソフトバンク回線の2回線、3端末を使用していた。
場所どりについては、打ち上げ会場の中央から少し外れた橋寄りの場所を確保していた。
3端末のうち、5Gの受信できる端末が2端末、4Gの受信ができる端末が1端末で4Gの受信できる端末については、データ専用の通信回線を持っている。
打ち上げ開始は19時20分からだが、通信が不安定になり始めたのは18時40分ごろ。
チャットを送信しようとしたところ、正常に送れずにオフラインのステータスになっていた。
スマホのピクトは立っており、回線は4Gと5Gを交互に切り替えている状況だった。
当方は、常時接続のVPNを張っており、VPNサーバとの通信が不安定になったかと思い、VPNを解除して通信を試みたが、疎通はできなかった。
花火大会中、Twitterやブラウザで通信ができるか確認したが、会場から離れるまで通信が回復することはなかった。
5Gのドコモ端末については、5Gの表記→4Gの表記→4G!の表記、ピクト0表記のループをしており、ピクト0の表記については、何回か目撃している。
4Gのドコモ端末は、ピクトは0にならなかったが、4Gの契約をしているにもかかわらず、3Gの電波をつかんでいるような状況だった。
一方、ソフトバンク回線については、ピクトは立っているが読み込みが遅く、Webページを見るのをあきらめたので、これ以降は確認していない。
実際に、周りの観客の中でも電話が通じないと嘆いてる方や、ライン送れないなどとぼやいている方をちらほら見かけた。
考えられる状況
ここからは、完全に想像なのでネタとして聞いてほしい。
いろいろと察するに、今回は回線増強を行ったがが増強回線を上回る通信が発生して、回線が輻輳したのではないかと考える。
というのも、ドコモの移動基地局が来ていたが、見積をはるかに上回る端末が現場に存在しており、基地局のキャパを超える通信が発生したのではないかと。
さらに言うと、電波自体は届いていたが、加入者情報を処理するフェーズでキャパが超え、認証ができずに通信が開始できない状態になったのではないかと妄想している。
対応策を考えてみる
今回、通信キャリアとしてauは用意していなかった。
後日、Twitterを除くとau回線は問題なく通信ができていたとツイートしている方がいらっしゃったので、可能であれば「大手3キャリアの回線を契約しておく。」ということが筋肉的対応策になる。
が、さすがに普段使いで大手3キャリアの契約を維持しておくのは金銭的に現実的ではないので、別の視点から対策を考えてみる。
今回、スマホを使う用途として、以下の用途が考えられる。
- 現在の状況をTwitterで確認する
- チャットで返信をする
- 花火に関する情報や調べ物をする
1番目の用途については、自身が契約している通信キャリアで通信できなくなった場合、Twitterの状況確認が不可になるため、各社が提供しているWi-Fiの電波がある場所まで移動することで解決できる可能性がある。
しかし、花火大会のような大規模なイベントになると、移動するのにも一苦労なので、Twitterの状況を確認する必要がある場合は、「Twitterの盛り上がり具合を脳内で補完してイメージする」ことで解決が可能だと思われる。
というのも、このようにTwitterが大きく盛り上がる場面は複数存在する。そのため、現在の花火大会の状況も同様に盛り上がっていると考え、完全に脳内で盛り上がりを補完。盛り上がりに対し、自分であればどのようなツイートをするのか脳内で予測してエアツイートをすることで、疑似的にTwitterの盛り上がりに乗ることが可能になる。
2番目のチャットへの返信については、通信障害が発生している場合、相手からのチャットも自身からのチャットも届くことはないので、チャットをしなくても心が通じるくらいまで仲良くなるか、通信障害が発生したら、各自スタンドアロンで行動し、鑑賞・帰宅までのプロセスを一人で行うことで解決ができる。
3番目の調べものについては、事前に調べ物をしたいページやキーワードを検索して起き、PDFなどに保存しておくことで、解決が可能になる。
また、全知全能の神となることで、調べ物をしなくても済むような対策をすることで、当日の通信障害時に調べるということを回避することが可能になる。
まとめ
大規模イベントの通信確保について、半分ネタ要素を入れて書いてみました。
今回は、通信が混雑するような状況に自ら突っ込んでいくスタイルで身をもって通信障害時の体験をしてきました。
その中で、通信経路の冗長性を持たせるため、複数の通信キャリアを契約しておいて冗長性を担保するような運用も必要だが、それ以上に全損した場合のシチュエーションができていないと考えさせられました。
現状の契約だと、回線の接続性を100%保障している通信キャリアが無い以上、冗長化をすることで可用性を高めることはできても100%にはならないということで、「いかに回線の接続性を維持するか?」にコストをかけるのであれば、「回線が失われた際にどれだけの水準を維持するのか?」という観点にもコストを割いてみるのもありなのかなーと思いました。
大規模イベント時の通信確保を考えるとタイトルを書いているが、具体的な手段が記されていないじゃないか?という突っ込みは無しで。
おまけ
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