前回、VMware Horizon8 2306 (8.10)をインストールしたので、Connection Server の初期設定を行っていきます。
なお、現在自宅環境のvCenterを調整中のためvCenter Serverの設定は省略しています。
前回のインストール手順はこちら
期待する目標
本手順で期待する目標は以下の通りです。
- Connection Serverの初期設定ができる
前提条件
本手順で使用する環境は以下の通りです。
- OS : Windows Server 2019
- CPU : 4vCPU
- MEM : 8GB
- DISK : 500GB
ライセンスの適用
以下のURLより、Horizon Administratorにログインします。
URL : https://<IP or URL>/admin
Horizon Adminsitratorより、[設定]-[製品のライセンスと使用状況]-[ライセンス]より、[ライセンスを編集]を押下します。
[ライセンスを編集]より、有効なライセンスキーを入力し、[OK]を押下します。
[ライセンスと使用状況]より、ライセンスが有効になっていることを確認します。
以上でライセンスの適用は完了です。
Connection Server 初期設定
本来であれば、Conneciton ServerよりvCenterの設定を行いますが、今回は省略します。
ただ、前のバージョンでもvCenterの設定は同様のため、前バージョンのConnection Serverの設定手順を参考にしてください。
[設定]-[グローバル設定]-[全般設定]より、[編集]を押下します。
[全般設定]-[Horizon Consoleの設定]より、以下の設定を行います。
- Horizon Console アイドルセッションタイムアウト : 任意の時間を設定
- Horizon Conole セッションとAPIタイムアウト : 任意の時間を設定
- Horizon Console のログイン前バナーの表示 : □
- ステータス更新の自動更新を有効にする : ■ (任意)
- Windows Server デスクトップを有効にする : ■ (任意)
[シングルサインオンの設定]より、以下の設定を行います。
- シングルサインオン(SSO) : 有効
- アプリケーションを切断し、アイドル状態のユーザのSSO認証情報を破棄する : しない (任意)
- SSO認証情報の破棄 : しない
[クライアントの設定]より、以下の設定を行います。
- ユーザの強制切断 : 経過時間600分 (Horizon Clientから切断される時間を設定)
- 強制的にログアウトす前に警告を表示する : ■ (任意)
- ログアウト警告タイマー : 5分 (任意)
- クライアントのユーザインターフェースでサーバ情報を非表示 : □ (任意)
- クライアントのユーザインターフェースでドメインリストを非表示 : ■ (任意)
- ドメインリストを送信 : □ (任意)
設定が完了したら、[OK]を押下します。
[グローバル設定]-[セキュリティ設定]より、[データリカバリのパスワードを変更]を押下します。
この項目は、Horizon Administratorが自動的に取得しているバックアップの復旧用のパスワードとなります。
[データリカバリのパスワードを変更]より、以下の設定を行います。
- パスワード : 任意のパスワードを設定
- パスワードを忘れた場合のヒントを入力 : 任意のヒントを入力
設定が完了したら[OK]を押下します。
[グローバル設定]-[クライアントの制限の設定]より、[編集]を押下します。
[Horizon Clientの制限]より、接続を制限するHorizon Clientのバージョンを設定することができます。
前までは、GUIで設定ができなかったのでこれは非常に便利だと思います。
設定が完了したら[OK]を押下します。
[グローバル設定]-[Horizon Agentの制限]より、[編集]を押下します。
[Horizon Agentの制限]より、条件に満たないHorizon Agentをブロックすることができます。
前項では、Horizon Client側の設定でしたが、これはVDIにインストールされているHorizon Agentの話になります。
設定が完了したら[OK]を押下します。
[設定]-[イベント構成]-[イベントデータベース]より、[編集]を押下します。
[イベントデータベースの編集]より、以下の設定を行います。
- データベースサーバ : 任意のデータベースサーバのアドレスを設定
- データベースタイプ : 任意のデータベースタイプを選択
- ポート : 任意のポートを選択
- データベース名 : 作成したイベントデータベース用のデータベース名を入力
- ユーザ名 : データベースにログインするユーザ名を入力
- パスワード : データベースにログインするユーザ名に対応するパスワードを入力
- テーブルのプリフィックス : 任意の接頭辞を指定
設定が完了したら[OK]を押下します。
[ファイルシステムへのイベント]では、ファイルサーバに対してイベントを記録できるようです。
この設定があれば、Connection Serverでエラーが出てもファイルに落ちるため、DBからデータをひっぱってこなくても障害時の初動対応が速くなりそうです。
[場所にコピー]より、[追加]を押下します。
[ファイルの場所を追加]より、以下の設定を行います。
- UNCパス : ファイルサーバのネットワークパスを設定
- ユーザ名 : ファイルサーバへログインする際のユーザ名を入力
- パスワード : ファイルサーバへアクセスする際のユーザ名に対するパスワードを入力
- ドメイン : ユーザ名に対応するドメイン名を入力
設定が完了したら[OK]を押下します。
[設定]-[管理者]-[ロールの権限]より[追加]を押下します。
[ロールを追加]より、以下の設定を行います。
- 名前 : 任意の名前を入力
- 権限 : 操作ログを収集
設定が完了したら[OK]を押下します。
[ロールの権限]より、作成したロールが表示されていることを確認します。
[管理者とグループ]より、Horizon Administratorの管理者を選択し、[権限を追加]を押下します。
[権限を追加]より、作成した権限ロールを選択します。
設定が完了したら[終了]を押下します。
[管理者とグループ]より、ロールに追加した権限が表示されていることを確認します。
権限の設定が完了すると、[トラブルシューティング]-[ログの収集]を押下し、ログの収集画面が表示されます。
以上でConnection Serverの初期設定は完了です。
まとめ
今回は、インストールしたConnection Serverの初期設定をしてみました。
前にインストールしたConnection Server 2206に比べ、Horizon Clientの制限やApp Volumes Managerの設定が増えていたり、Horizon Administratorの統合化が進んでいるように思えました。
vCenter Serverの設定はできていないですが、この状態でも専用プールで運用はできるので、いったんこれで様子見をしてみたいと思います。
おまけ
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