今回は、Hyper-V上にFedora38 workstationをインストールしていきます。
期待する目標
本手順で期待する目標は以下の通りです。
- Hyper-V上にFedora38 workstationをインストールできる
- Fedora38のを触ることができる
前提条件
本手順で使用する環境は以下の通りです。
- CPU : 2vCPU
- MEM : 4GB
- DISK : 60GB
- Hypervisor : Hyper-V
- 仮想マシンバージョン : 第1世代
Fedora38 ダウンロード
通常であれば、Fedoraのプロジェクトページからダウンロードするのですが、ぱっと見でダウンロードリンクが見つからなかったので、理研のミラーからISOファイルをダウンロードしていきます。
URL : https://ftp.riken.jp/Linux/fedora/releases/38/Workstation/x86_64/iso/
[Index of /Linux/fedora/releases/38/Workstation/x86_64/iso]より、[Fedora-Workstation-Live-x86_64-38-1.6.iso]をクリックしてISOファイルをダウンロードします。
Fedora38 インストール
ダウンロードしたISOファイルを仮想マシンにマウントして起動します。
起動するとブートメニューが表示されるので、[Start Fedora-Workstation-Live 38]を押下します。
OSが起動すると、ライブOSのログインが表示されるため、ログインします。
この際にパスワードは必要ありません。
[Welcome to Fedora]より、[Install Fedora]を押下します。
[FEDORA 38へようこそ]より、インストールする際に使用する言語を選択します。
今回は[日本語]-[日本語(日本)]を選択しました。
言語の設定が完了したら[続行]を押下します。
[インストール概要]より、[インストール先]を押下します。
[インストール先]より、以下の設定を行います。
- ローカル標準ディスク : インストール先のディスクを選択
- ストレージの設定 : 自動構成
- データを暗号化する : □
設定が完了したら[完了]を押下します。
[インストール概要]より、[時刻と日付]を押下します。
[日付と時刻]より、以下の設定を行います。
- 地域 : アジア
- 都市 : 東京
- ネットワーク時刻 : オン
NTPについては、デフォルトでFedoraのNTPを参照しているので、必要であれば内部のNTPサーバを設定してください。
設定が完了したら[完了]を押下します。
インストール前の設定が完了したら[インストールの開始]を押下します。
インストールが開始されるので、完了するまで待機します。
インストールが完了したら[インストールの終了]を押下し、システムを再起動します。
再起動時にメディアの除去を求められるので、必要に応じてメディアを除去しENTERを押下します。
[Fedora Linux 38へようこそ]より、[セットアップ開始]を押下します。
[プライバシー設定]より、以下の設定を行います。
- 位置情報サービス : ON (任意)
- 自動問題報告 : ON (任意)
[サードパーティーのリポジトリ]より、必要に応じてサードパーティのリポジトリを有効にします。
[オンラインアカウントへの接続]より、必要に応じてオンラインアカウントへの接続を行います。
今回は、オンラインアカウントへ接続しないので、[スキップ]を押下します。
[ユーザ情報]より、以下の情報を設定します。
- フルネーム : ユーザのフルネームを入力
- ユーザ名 : OSへログインする際に使用するユーザ名を入力
設定が完了したら、[次へ]を押下します。
[パスワードを設定する]より、作成したユーザに対するパスワードを設定します。
設定が完了したら[次へ]を押下します。
[セットアップの完了]より、[Fedora Linuxを使い始める]を押下します。
以上でFedora 38のインストールは完了です。
Fedora 38を使ってみる
アカウントに初めてログインすると、GNOMEのツアーが表示されます。
今回はツアーは必要ないので、[いいえ結構です]を押下します。
デスクトップはこのような感じになります。
GNOMEなのでぱっと見の印象はあまり変わらない感じがします。
アクティビティはこのような感じになります。
デフォルトで入っているブラウザはFirefoxとなります。
ファイルブラウザはGNOMEのファイルブラウザとなります。
インストールアプリケーション一覧はこのようになっています。
OfficeスイートはLibreOfficeが標準でインストールされます。
また、マップやドキュメント、メディア系のソフトもデフォルトでインストールされているため、デスクトップ用としてインストールして後にすぐに使えそうです。
ここは初めて見た部分だと思いますが、設定のネットワークより、Proxyの設定が分離されていました。これも時代の流れなんでしょうか。昔はもっと奥まった場所にあった気がします。
[設定]-[外観]では、外観と壁紙の設定をすることができます。
GNOMEでもダークモードの設定ができるようになったので、ダークモードの設定が可能です。
また、壁紙もデフォルトで複数用意されているので、こちらも良きなポイントです。
Fedora38ではGNOMEの44が搭載されています。
また、Kernel Versionは[Linux 6.2.9-300.fc38.x86_64]となります。
ターミナルはGNOMEのターミナルで、Bashは5.2.15系となっています。
OS-ReleaseはしっかりとfedoraでVersionIDが38となっています。
コミュニティが大きいディストリビューションはここら辺の情報がしっかりと出ているので、良いと思います。
画面右上にある集中メニューを押すと、様々な設定を行うことができます。
シャットダウン時には、ここにある電源マークを押下します。
電源マークより、[電源オフ]を押下します。
Fedoraでは電源オフ時に確認が入るので、[電源オフ]を押下します。
以上で簡単にFedora38の確認は終了です。
まとめ
今回はHyper-V上にFedora38をインストールしました。
Fedora38自体は2023年4月あたりにリリースされているので、少し遅れを取りましたが、インストールを行ってみました。
最近はずっとDebian系のLinuxを触っていることが多かったので、久々にFeodraを触りました。
Workstationですが、安定しておりサーバもFedoraにするのもありなかーと思いました。
おまけ
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