今回は、Hyper-VにWindows11 23H2をインストールしていきたいと思います。
期待する目標
本手順で期待する目標は以下の通りです。
- Windows11 23H2がインストールできる
前提条件
本環境で使用する環境は以下の通りです。
- CPU : 2vCPU
- MEM : 4GB
- DISK : 90GB
- OS : Windows11 23H2 Enterprise
Windows11の要求は以下の通りです。
- CPU : 1Ghz以上の2Core CPU
- MEM : 4GB
- DISK : 50GB
- TPM : 2.0
仮想マシン作成
今回は、Hyper-V上にOSをインストールするため、仮想マシンを作成していきます。
Hyper-Vマネージャーより、仮想マシンを作成するホストを右クリックし、[新規]-[仮想マシン]を押下します。
[開始する前に]より、[次へ]を押下します。
[名前と場所の指定]より、以下の設定を行います。
- 名前 : 任意の名前を入力
- 仮想マシンを別の場所に格納する : ■ (任意)
- 場所 : 仮想マシンの場所を指定
設定が完了したら、[次へ]を押下します。
[世代の指定]より、[第2世代]を選択します。
Windows11の場合は、TPMを使用する必要があるため、第2世代を選択します。
設定が完了したら[次へ]を押下います。
[メモリの割り当て]より、以下の設定を行います。
- 起動メモリ : 4096MB (任意)
- この仮想マシンに動的メモリを使用します : □ (任意)
Windows11のメモリ要求は4GBのため、4GB以上のメモリを割り当てます。
動的メモリについては、インストール時に4GB以下になってしまうことでインストールが失敗することを防止するため、インストール時は有効にしないことをお勧めします。
[ネットワークの構成]より、接続するネットワークを選択します。
設定が完了したら、[次へ]を押下します。
[仮想ハードディスクの接続]より、以下の設定を行います。
- 仮想ハードディスクを作成する : ●
- 名前 : 仮想ハードディスク名を指定
- 場所 : 仮想ハードディスクの保存場所を指定
- サイズ : 任意のサイズを指定
設定が完了したら、[次へ]を押下します。
仮想ハードディスクの容量については、Windows11の要件が64GBのため、それ以上の値を指定してあげます。
[インストールオプション]より、以下の設定を行います。
- ブートイメージファイルからオペレーティングシステムをインストールする : ●
- イメージファイル : WindowsのISOファイルを指定
設定が完了したら、[次へ]を押下します。
[要約]より、設定内容を確認し、[完了]を押下します。
TPM有効化
Hyper-VにWindows11をインストールする際に、TPMを有効化する必要があります。
作成した仮想マシンを右クリックし、[設定]を押下します。
仮想マシンの設定より、[ハードウェア]-[セキュリティ]より、以下の設定を行います。
- トラステッドプラットフォームモジュールを有効にする : ■
設定が完了したら[OK]を押下します。
Windows11インストール
仮想マシンの作成が完了したら、仮想マシンの電源をONにします。
Windowsの言語設定より、以下の設定を行います。
- インストール言語 : 日本語(日本)
- 時刻と通貨の形式 : 日本語(日本)
- キーボードまたは入力方式 : Microsoft IME
- キーボードの種類 : 日本語キーボード(106/109キー)
言語の設定については、任意の設定を行います。
設定が完了したら、[次へ]を押下します。
インストール開始の画面が表示されるため、[今すぐインストール]を押下します。
[適用される通知とライセンス条項]より、ライセンス条項を一読し、同意できる場合は[Microsoftソフトウェアライセンス条項に同意します。組織がライセンスを発行している場合、承認して組織をバインドします。]にチェックを入れ、[次へ]を押下します。
[インストールの種類を選んでください]より、[カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細設定)]を押下します。
[Windowsのインストール場所を選んでください]より、インストールするディスクを選択し、[次へ]を押下します。
インストールが開始されるため、完了するまで待機します。
インストールが完了する際に1度再起動が入るため、再起動します。
Windows11初期設定
インストールが完了したら、Windows11の初期設定を進めていきます。
[国または地域はこれでよろしいですか?]より、自身の使用する国を選択し、[次へ]を押下します。
[これは正しいキーボードレイアウトまたは入力方式ですか?]より、[Microsoft IME]を選択し、[次へ]を押下します。
[2つ目のキーボードレイアウトを追加しますか?]より、[スキップ]を押下します。
追加のキーボードレイアウトを追加する場合は、[レイアウトの追加]を押下し、キーボードレイアウトを追加します。
[職場または学校向けに設定しましょう]より、Microsoftアカウントでログインするか、ローカルアカウントを設定します。
今回は、ローカルアカウントでセットアップを行うため、[サインインオプション]を押下します。
[サインインオプション]より、[代わりにドメインに参加する]を選択します。
[このデバイスを使うのはだれですか?]より、作成するユーザ名を入力し、[次へ]を押下します。
[確実に覚えやすいパスワードを作成します]より、ユーザ名に対応するパスワードを入力し、[次へ]を押下します。
[パスワードの確認]より、再度パスワードを入力します。
[ここでセキュリティの質問を追加します]より、セキュリティの質問と答えを設定します。
設定が完了したら[次へ]を押下します。
同様に3つの質問と答えを設定します。
[デバイスのプライバシー設定の選択]より、必要なチェックを入れ、下にスクロールします。
今回は、すべて必要ないため、全部チェックを外します。
[デバイスのプライバシー設定]の設定が完了したら[同意]を押下します。
Windows11の場合、インターネットに接続されている場合はこのタイミングでWindows Updateが実施されます。
完了するまで待機します。
Windows Updateなどが完了すると、デスクトップ画面が表示されます。
以上でWindows11の初期設定は完了です。
まとめ
今回は、Windows11 Enterprise 23H2をHyper-V上にインストールしてみました。
Windows10の時と異なり、仮想マシン自体にTPM設定が必要だったり、OSの設定にMicrosoftアカウントが必要になったりしていますが、インストール自体は比較的簡単に実施することができました。
おまけ
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