前回、Mattermostのホスティングとセルフホスティングを試してみました。
今回はMattermostクライアントをWindowsとmacOSとLinux(Ubuntu)にインストールしてみたいと思います。
前提条件
今回Mattermostクライアントをインストールする環境は以下の通りです。
【Windows】
- OS : Windows11 21H1
- CPU : 6C/6T
- MEM : 16GB
- DISK : 256GB
Windows8.1以上をサポートしています。
【macOS】
- OS : macOS Monterey 12.6
- CPU : 4C4T
- MEM : 8GB
- DISK : 256GB
macOSはMojave(10.14)以上がサポートされています。
【Linux】
- OS : Ubuntu 20.04
- CPU : 4vCPU
- MEM : 12GB
- DISK : 256GB
Linuxについては、Ubuntu 18.04以上をサポートしています。
ただ、tarballで提供されているため、汎用のLinuxでもインストールすることができます。
Mattermostクライアントのスペックは要件として見つけられませんでしたが、よほど低スペックなPCでなければ問題ないと思います。
Windowsへの導入(exe形式)
以下のページより、[Mattermost Mobile and Desktop Apps]にアクセスし、[Windows]の[Download]を選択します。
Mattermost Download : https://mattermost.com/apps/
ダウンロードしたMattermost Windows Appの実行ファイルを実行します。
実行すると、自動的にインストールされます。
[Add Server]より、以下の設定を行います。
- Server Display Name : Mattermostサーバ名称(任意の名前)
- Server URL : MattermostサーバのURL
設定が完了したら、[Add]を押下します。
[アカウントにログインする]より、以下の情報を設定します。
- 電子メールもしくはユーザ名 : Mattermostに登録したメール or ユーザ名
- パスワード : ユーザに対するパスワード
設定が完了したら、[ログイン]を押下します。
チームにログインでき、チャットなどができることを確認します。
基本的なことはブラウザと同様の動作ができるので、確認します。
[Boads]タブに移動して、Boadsの稼働確認を行います。
今回はProxyを経由しているため、WebSocketの許可が入っていないことがわかりました。
これも後で修正したいと思います。
[Playbooks]タブに移動して、Playbooksの稼働確認を行います。
MattermostのWeb版だとServerの切り替えができませんでしたが、クライアントだとServerの切り替えができるようになります。
以上で、Mattermost Desktop AppのWindows exe版のインストールは完了です。
Windowsへの導入(msi形式)
[Mattermost Mobile and Desktop Apps]より、[Windows]の[MSI (Beta)]を押下して、MSI形式のインストーラをダウンロードします。
MSI形式のアプリについては、2022/10/23時点ではベータ版らしいです。
ただ、Active Directoryで配布するにはMSI形式は便利なので、MSIが提供されているのは非常にポイントが高いと思いました。
ダウンロードしたMSIを実行してインストールします。
[Welcome to the Mattermost Installer]より、[I accept the term in the License Aggrement]にチェックを入れ、[Advanced]を押下します。
インストールの設定画面より、以下の設定を行います。
- Location : インストールするパスを選択
- Add a shortcut to the desktop : ■ (任意)
- Add a shortcut to the Start menu : ■ (任意)
- Launch Mattermost after installation : □ (任意)
- I accept the terms in the License Aggrement : ■ (任意)
設定が完了したら、[Install]を選択します。
[Installation successful. Click Finish to exit the installer.]と表示されるため、[Finish]を選択して、インストールを完了させます。
あとは、EXE版と同じようにServerを追加して動作確認を行います。
以上でMattermost Desktop Windows App (MSI版)のインストールは完了です。
Linuxへの導入(Ubuntu 20.04)
[Mattermost Mobile and Desktop Apps]より、[Linux]のクライアントをダウンロードします。
ダウンロードが完了したら、tarballを展開します。
tarballの展開については、GUIでもCLIでも問題ありません。
ただ、この後CLIを使用してインストールするため、CLIで展開したほうが良いと思います。
tarballの展開が完了したら、展開したディレクトリをopt配下にコピーします。
$ sudo cp -a ./mattermost-desktop-x.x.x-linux-x64 /opt/
$ cd /opt/mattermost-desktop-x.x.x-linux-x64/
opt配下に移ディレクトリをコピーしたら、シェルスクリプトを実行して、必要なファイルを生成します。
$ ./create_desktop_file.sh
生成した[Mattermost.desktop]ファイルをApplicationsディレクトリ配下に移動します。
$ sudo mv ./Mattermost.desktop ~/.local/share/applications/
Mattermost.desktopの移動が終わったら、シンボリックリンクを作成します。
$ sudo ln -s /opt/mattermost-desktop-x.x.x-linux-x64/mattermost-desktop /usr/local/bin/
Mattemrost-desktopのシンボリックシンクの作成が完了したら、Ubuntuの検索窓よりMattermostを検索して、実行します。
Add Serverが表示されたら、Windows版と同様に稼働確認をします。
以上で、Linux(Ubuntu)へのMattermostクライアントのインストールは完了です。
macOSへの導入
[Mattermost Mobile and Desktop Apps]より、[macOS]の[Download]ボタンを押下します。
AppStoreが起動するので、Mattermost DesktopをApp Storeからインストールします。
アプリのインストールが完了し、Mattermost Desktopを起動すると、Add Serverと画面が出るため、Windows版と同様に稼働確認します。
以上でmacOSへのMattermost Clientインストールは完了です。
まとめ
今回は、Windows版、Linux版(Ubuntu)、macOSにMattermostクライアントをインストールしてみました。
Windows版についていうのであれば、MSI形式が配布されている点については、非常に良いと思いました。(GPOで一括インストールができる点)
また、Linux版についてはコマンドも多くなくインストールができるため、クライアントの導入難易度は低いと思います。
さらに言うと、macOSについてはAppStoreからのインストールのため、インストールという手順がほぼ不要でした。
これについては、OSSで開発されているが故の自由度ってところですかね。
おまけ
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